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 業界研究 世界の旅行産業 
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2月19日  NEW

目次

6. STARTUP STAGE: Boom、AI で物件管理大革命

7.英規制当局、AMEX GBT の CWT 買収ブロック再検討

8. EVTOL 進化、ついに離陸するか?

2月17日

休刊

2月18日

目次

1. HOT 25 TRAVEL STARTUPS FOR 2025: ZENTRUMHUB

2. 旅行の未来、考えているより速く来る

3. ホスピタリティ収入管理プロバイダーRoomPriceGenie、$7,500万調達

4. AF/KLM、小売に対する数百万投資でアマデウスと提携

5. 2025年は支払いの変革の年か?

​2月10日の週の編集人コメント​

 

「18. エアビー、2025年新事業に2.5億ドル支出」読んだ感想を書く。

 

短期賃貸大手のAirbnbが、2025年に新規事業に2億5,000万ドルを費やすという。記者会見でCEOのBrian Cheskyは、「新しいAirbnbが始まる」と述べているが、新しいビジネスの具体的な計画は発表されていない。

「Airbnbのコア(中核事業)を超えて拡大する」とも言っているが、総合旅行会社構想は具体化されておらず、又その重要要素となるべき航空券販売も、いまだに開始されていないのだ。

それでも最近、Experiencesの挽回のためにIconと銘打った特別なエクスペリエンス(体験)のプログラムを立ち上げている。来たる5月の定例アップデートのイベントで、どのように“新しくなる”のかの発表が待ち遠しい。

 

その話とは別にして、同社の業績は極めて好調だ。2024年の短期賃貸(STR)業界の厳しい市場環境下にも拘らず、増収(+12%)増益(調整後EBITDA +11%)の好決算を達成した。COVID-19以降、4期連続で増収増益を達成している。

以下は、Airbnbの証券取引委員会提出決算書からの抜粋である。

 

 

(編集人)

2月10日

1. 今すぐ購入後で支払う、旅行者に予算管理とより多くの支出を促す

2. SNOWFALL リセット、JUNCTION として再開

3. Superlogic、顧客エンゲージメント変革で1,370万ドル調達

4. NDC、航空会社小売の初の構成要素である場合、次は何か?        閲覧第1位

2月11日

5. HOT 25 TRAVEL STARTUPS FOR 2025: TURPAL

6. 東南アジア、AI旅行計画移行若年旅行者

7. AI、旅行スタートアップに与える影響                   閲覧第4位

2月12日

8. ITB ベルリン - より国際的でより大きな

9. Exoticca、プレゼンス拡大とAIテック開発で 2,500万ドル調達

10. Mint House、Locale 買収でポートフォリオ拡大

11. Klook、アジアと世界への拡大で1億ドル調達              閲覧第2位

2月13日

12. CEO SPOTLIGHT: SEAN FITZPATRICK OF LIGHTHOUSE       閲覧第3位

13. 今週のフォーカスワイアー 旅行テック記事のまとめ

14. Dertour Group、Hotelplan Groupの残るブランド買収

15. エアビー、2025年新事業に2.5億ドル支出

2月14日

16. 今週のフォーカスワイアー 旅行テック記事のまとめ

17. Sonder、マリオット提携の詳細発表

18. エアビー、2025年新事業に2.5億ドル支出​                閲覧第5位

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2月3日の週の編集人コメント

 

「3. OpenAI のOperator、旅行検索と販売への影響」と「13. “Operator“、旅行ショッピングゲームをどのように変えたか」が必読だ。ChatGPTの助けを借りて、要約すると以下の通りとなる。

 

「3. OpenAI のOperator、旅行検索と販売への影響」

  • OpenAIの新しいAIツール「Operator」が旅行業界で注目を集めており、Tripadvisor、Uber、Hipcamp、Priceline、Booking.comなどの大手企業が協力している。

  • Tripadvisorは、OpenAIと協力して旅行プラン生成ツールを開発しており、AIによる旅行計画支援を強化している。

  • Pricelineは、OpenAIと提携して独自のAIチャットボットを改善している。

  • ウエブサイトのオーディエンスに、AIカップル(AIエージェントとAIアシスタント)が新たに加わるので、検索が激変する可能性ある。

  • この新たなオーディエンスの加入で、ウエブサイトは、コンバージョン重視のトランザクションタイプから、正確で信頼できるコンテンツの提供がより重要になる。

  • マーケティング戦略は 、パーフォーマンス・マーケティング偏重からAIエージェント検索への投資にシフトする可能性がある。

  • AIエージェントによる販売チャネルの増加は、OTAを急成長させる可能性がある

  • Operatorによる具体的な効果とその導入スピードは不透明であるが、業界関係者は12〜24か月以内に広範な採用が進むと予測している。

  • 一方で、消費者の行動や好みが変化の速度を決定づけると考えられている。

 

「13. “Operator“、旅行ショッピングゲームをどのように変えたか」

  • 「Operator」の登場により、実際の予約や取引がAIエージェントによって簡略化されるようになった。

  • 一つのプロンプトで全行程を同時に検索できるほか、細かな条件(例:レストランまで徒歩圏内、特定の予算、駐車場の有無など)も反映できる。

  • OTAが対応していないAirbnbやローカルの非公開商品にもアクセス可能である。

  • AIエージェントは、旅行日程の柔軟な調整や、価格交渉も自動で行える。

  • 技術的にはすでに多くの部分が実現可能であるが、課題も多く残っている。

  • 旅行予約の手間を大幅に削減し、全体の予約量を増加させる一方で、中間業者の役割を縮小させることで価格競争を促進する。

  • これにより、OTAや検索エンジンが得ていた手数料収入が圧迫される可能性がある。

  • ChatGPTの登場からわずか2年でここまで進化したAI技術は、次にAGI(汎用人工知能)への発展が期待されている。これが旅行業界にどのような影響を与えるかは未知数ですが、大きな変革をもたらすことは間違いない。

 

上記の2つの記事は、OTAの将来について意見が分かれるが、旅行業界に地殻変動的な影響を与えることは確かなようだ。

(編集人)

​​

2月3日

1. サイバーセキュリティの警鐘:ホスピタリティ新リスクと脆弱性

2. BlaBlaCar、ヨーロッパ鉄道グループを通じ公正流通を働きかける

3. OpenAI の Operator、旅行検索と販売への影響        閲覧第1位

2月4日

4. 旅行管理会社の将来

5. INTREPID、SAWADEE 買収で10億ドルへ増収

6. MIZE、RIGHTREZ 買収し、テクノロジーを複数の旅行分野に拡張

7. 旅行におけるロイヤルティの変化               閲覧第2位

2月5日

8. Vacasa、既存株主からの高額オファー検討

9. トリバゴ第4四半期、2023年以来初めて増収

10. CEO Spotlight: Alberto Gutiérrez of Civitatis       閲覧第5位

2月6日

11. デジタルマーケティングの進化に苦労している目的地

12. Canary Technologies、ホテル支援 “AI Voice” プラットフォーム立上

13. “Operator“、旅行ショッピングゲームをどのように変えたか  閲覧第4位

2月7日

14. Phocuswright Europe 2025、新時代 新エージェント焦点

15. 今週のトラベルテック記事のまとめ

16. ルフトハンザAIアシスタント SWIFTY、LINE メッセンジャーに統合

17. エクスペG、今後1年間のAI活用3戦略            閲覧第3位

1月27日の週の編集人コメント

 

「15. 元航空会社CIOが外から見ているもの」が、元Allegiant航空およびSpirit航空のCIO(最高情報責任者)であった Scott Allard の、航空業界のITに関する課題や自身の経験について語ったインタビュー記事を掲載している。

彼は、航空業界の技術面での誤りとして、クラウド移行への過度な期待があると言う。コスト削減のためにクラウドを導入しても、必ずしも経済的メリットは得られないと指摘。また、レガシーシステムからの脱却に固執するのではなく、その周辺や活用方法を工夫することが重要と述べている。

技術の導入にあたっては、従来の中央集権的な管理ではなく、全社的な協力体制が重要だと述べている。また、権限による押し付けではなく、現場の理解と受け入れが不可欠だと言っている。

そして、CIOが失敗するのは、大規模システム導入が「ITプロジェクト」として扱われ、経営全体の課題として認識されないことが原因と分析。IT部門に閉じこもらず、運用部門と連携し、事業課題の理解を深めるべきだと強調した。

 

要すれば、社内の各部門の横断的コミュニケーションによる情報の共有とその情報の共通の理解が不可欠だと言っている。縦割りでサイロ化された縄張り争い組織ではダメなのだ。失敗なのだ。」

 

かって、航空会社の本社企画部の旅客イールド管理者として、ネット運賃増収を計画したことがある、計画の概要を発表した途端、販売の現場の要である東京支店の営業部から、「そんなことでは売れない!」と一喝され、罵詈雑言を浴びて、あっという間にこの計画を破棄されてしまった苦い経験がある。「関東軍」と目されていた、この現場との意思疎通が極めて悪かったのだ。

 

日経新聞 2月1日朝刊が、Deep Insightのコラムで「野中郁次郎氏の遺産と『失敗の本質』」を取り上げている。

強く印象に残ったので、冒頭の記事とは直接に関係しないが・・・、どことなく共通点もありそうなので・・・、以下に敢えてその要約を掲載してみた、

 

野中郁次郎氏(知識経営論の第一人者)は、旧日本軍の失敗を分析した名著『失敗の本質』を通じ、日本企業の「過去の成功への過剰適応」が低迷の要因であると指摘した。成功体験に囚われ、変化に対応できない体質が、「失われた30年」を生んだとされる。

野中氏は「知識創造企業」や「SECIモデル」を提唱し、数値やデータ分析に依存しないイノベーションの重要性を説いた。彼は人間を「未来志向で意味をつくる動的主体」と捉え、「ヒューマナイジング・ストラテジー論」を晩年に提唱。経営は単なる計画・分析・ルール遵守ではなく、創造的な人間の営みであると強調した。

また、日本企業の低迷の真因を「計画・分析・コンプライアンスの過剰」とし、行動(実行と改善)を軽視する企業文化を批判。特に、PDCAサイクルが「PdCa」となり、実行と改善が疎かになっていることを問題視した。

ホンダの本田宗一郎氏のように、現場感覚を重視し暗黙知を活用する経営者を評価。SECIモデルを通じ、個人の暗黙知を組織で共有し、形式知化しながら進化させるプロセスを提唱した。実際にエーザイ、ソニー、日立などの企業経営者が彼と議論を重ねた。(ホンダは経営や商品開発について社員が徹底的に討論する「ワイガヤ」の伝統を持っている。)

しかし、日本企業の国際競争力は低下し続け、米テック企業との「知の体系」の差が広がっている。野中氏は、日本企業が自らの「存在目的」を再定義し、知と構想力を磨くことの重要性を訴え続けた。

 

また、航空会社には、旅客ハンドリングで解消されていない大きな問題がある。

運航スケジュール混乱時のストランド旅客への対応だ。レガシーシステムの更新に合わせて、是非ともこの問題を解消して欲しい。旅行流通業界では、コネクテッド・トラベルによるパーフェクト・トラベルを完成させる動きがあるので、スケジュール混乱した航空便のon-toの予約変更も同時に可能になればもっと良い。

 

もう一つ言わせて貰えれば、長距離便のエコノミークラスの居住性改善だ。10時間超の長距離便エコノミークラスには、是非ともフルフラットの座席を導入してもらいたい。

日経新聞 1月29日朝刊38面に、「“寝台バス” 普及へ安全指針 国交省、衝撃吸収材や腰骨部固定  “推し活” 旅費、節約で需要」が載っていた。

こんな寝台を開発してほしい!

 

 

(編集人)

 

                

1月27日

1. Landfolk、Danitalia 買収でイタリア展開拡大

2. AI使用で予約再確認自動化

3. Startup Stage: GEOVERO、宿泊客フィードバック収集支援

4. STRスタートアップ、ベンチャーキャピタルとプライベートエクイテのどちらを求めるか  閲覧第2位

1月28日

5. HOT 25 TRAVEL STARTUPS FOR 2025: TRIPSTAX

6. 成功への「自己破壊(self-destruction)」:Brett Henry、MG Group 好転させる

7. TravelPerk、$2億調達して決済管理テック Yokoy 買収                閲覧第1位

1月29日

8. Naboo、企業イベントプラットフォームに2000万ユーロ 調達

9. ラグジュアリーB2Bトラベルプラットフォーム THE LUXURIST、米国とヨーロッパで立上

10. 法人旅行テック、依然として出張者の期待に応えていない

11. ホテルとその技術パートナーとの関係の進化する性質                 閲覧第3位

1月30日

12. HOT 25 TRAVEL STARTUPS FOR 2025: TRUSTD.AI

13. Moove、都市交通プロバイダーKovi買収

14. Smartify、£150万調達で博物館 ギャラリー訪問者エンゲージメント高める

15. 元航空会社CIOが外から見ているもの                        閲覧第4位

1月31日

16. 週間トラベルテック記事のまとめ

17. Henrik Kjellberg、CEO6年後 Awaze 辞職

18. CEO Spotlight: Lisa Chen of YoursByLocal                    閲覧第5位

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1月20日の週の編集人コメント

 

最近、“消費者洗浄(consumer washings)” という言葉が、PhocusWire Dailyで散見される。“greenwashing” という言葉は何回も聞いたことがある。電子辞書にも「〔企業・組織による〕偽善的な環境への配慮、環境保護に取り組んでいると世間に思わせるために偽りの情報を流布すること」とちゃんと載っている。しかし、このconsumer washingsは聞いたことがないし辞書にも載っていない。

OpenAIのChatGPTに聞いてみたら、「価格設定や消費者心理の操作に関連する言葉である可能性が高いが、マーケティングの一般的な用語としては認知度が低い。・・・」と回答した。

 

Travelport最新レポートが、旅行小売の将来予測の一つに、この言葉を引用している(「5. 旅行は転換点なのか?」)。 曰く:

「・・・“消費者洗浄(consumer washings)” が蔓延している。しかし、それに気づいている買い物客は、より良いサービスを装って、より多くの収入を得るために企業が使用するこの戦術に対して賢くなっている。旅行では、隠れた料金(hidden charges)や「ジャンク」料金につながる紛らわしい価格体系が、これに含まれる。Travelportの新しいレポートの調査結果によると、44%の人が、旅行業は誤解を招く価格設定による「消費者洗浄」の罪を犯していると考えている。・・・」

 

また、1月2日の「7. 旅行産業リーダーたちの2025年展望」も、TravelportのCEO Greg Webbが、消費者洗浄に関してコメントしている。曰く:

「・・・透明性は消費者の信頼を高めるための旅行業界の努力の中心となるだろう。旅行における唯一の長期的で商業的に持続可能なビジネスモデルは、顧客の生涯価値に焦点を当てたモデルである。言い換えれば、旅行業界は、最低運賃を追いかけるワンタイムのバイヤーよりも、強化されたエクスペリエンスを求めるリピーターたちを優先している。残念ながら、“消費者洗浄(consumer washings)” の増加があり、企業の利益が優先させられている。・・・」。

 

つまり、consumer washingsとは、消費者心理を操作して購入意欲を高めるための、企業の欺瞞的な手段であるようだ。

 

冒頭で触れた「5. 旅行は転換点なのか?」で、Travelportは、今後も旅行代理店は業界唯一の真の小売業者であり続ける考えている。旅行代理店だけが、選択肢の多さと複雑さに悩む旅行者に、必要な透明性とガイダンスを提供し、旅行者にマルチブランドのショッピングを管理できるよう支援し、最良の選択肢を1つの便利な場所に提示することができる。つまり旅行代理店のいわゆる“中抜き” は、発生しないというのだ。Travelportの主たるお得意様は、旅行代理店たちなのだから、このようなことを言うのは当たり前だが、実際は、本当にそうなって行くのだろうか?

 

「13. REDDIT、旅行計画で重要な役割を持っているのか?」は、SNSのRedditが、旅行計画において重要な役割を果たす可能性があると言う。曰く:「・・・Redditのr/travelをはじめとする旅行関連コミュニティが急成長、2024年にはr/travelの閲覧数が前年比32%増加した。・・・RedditはAI機能“Reddit Answers” を導入し、ユーザーの質問にAIが回答するサービスを提供する。・・・また、Googleとの提携により、Redditのコンテンツがより幅広い形で表示されるようになった。将来的にはAIエージェントが、Redditから旅行アドバイスを収集する可能性も示唆されている。

旅行業界にとってRedditは長期的な戦略が必要なプラットフォームであり、特に本物のレビューやコミュニティとのつながりが重要視されている。・・・」

 

OpenAIは、ウェブサイトでのタイピング、クリック、スクロールといった操作が可能なAIエージェント “Operator” を発表した。このツールでは、旅行予約、買い物、イベント、レストラン予約などを検索し、購入手続きまでを完了できる。

Tripadvisor、Booking.com、Priceline、Uber、Hipcampなど複数の企業が、Operatorの開発に協力している。特にTripadvisorは、旅行データとAIを活用し、旅行計画を効率化するためにOpenAIと連携している。また、Hipcampも協力し、自然体験の予約をより簡単にする取り組みを進めている。

AIエージェントの進化により、マーケティングや検索最適化のあり方が問われており、今後のウェブサイト設計も変化する可能性がある。OpenAIはOperatorの改良を続け、将来的にはより多くのユーザーやChatGPTとの統合を目指している。・・・」

 

これらの記事を読むと、“中抜き” はないにしても、チャネルの多様化は否応なしに進み、市場は厳しい競争激化の幕開けとなるだろう。

(編集人)

1月20日

​休刊

1月21日 

1. HOT 25 TRAVEL STARTUPS FOR 2025: TOUROPTIMA

2. DAYTRIP – Launch Pitch at the Phocuswright Conference 2024

3. 旅行新興企業に影響を及ぼす生成AIの4つ方法

4. 規制緩和、米航空会社と決済業界にとって意味するところ    閲覧第1位

1月22日 

5. 旅行は転換点なのか?

6. アマデウスベンチャーズ、会議テック新興企業 Hivr.ai出資

7. バケレンマネジャー、AI使用は三分の一以下

8. CEO SPOTLIGHT: アマデウス LUIS MAROTO        閲覧第3位

1月23日

9. TIKTOK、旅行会社のQ5価値補足にどのように役立っているか

10. HOT 25 TRAVEL STARTUPS FOR 2025: TRIPESA

11. ホテル、2024年直販平均予約単価上昇

12. インドMMT、需要大幅増で第4四半期 好決算

13. REDDIT、旅行計画で重要な役割を担っているのか?     閲覧第2位

1月24日

14. 週間トラベルテック記事のまとめ

15. HomeToGo、欧州バケレン管理会社 Interhome 買収

16. Tryp.com、英独展開拡大 検討

17. OpenAI、旅行予約ができる Operator エージェント開発   閲覧第4位

1月13日の週の編集人コメント

 

「16. AIに直面した旅行販売エキスパートたち、グーグル優位性語る」は、競争の余地はまだあるものの、Googleが生成AIを活用した検索でも重要な役割を果たす可能性があると言っている。このニュースに添付されているYouTube を閲覧していないので、断片的な活字情報だけでは判断できないが、エキスパートたちは、Googleの優位は今後も崩れそうにもないと言っているようだ。

 

一方、「1. グーグルクラウド、ドライバーのAI会話を可能にする」は、Google がメルセデスベンツと提携して、ドライバーに自然言語の会話を可能にするという。今年後半に利用可能になる車載人工知能エージェントは、Google Mapsの世界中の約2億5,000万ヶ所で、ドライバーがナビゲーションと興味のあるポイントで、「パーソナライズされた会話応答」を取得できるようにする。ユーザーは近くのレストランに関する質問に対する回答、関連するレビュー、メニュー、およびそこに行く方法の詳細を得ることができるそうだ。

 

日経 1月7日朝刊1面の「車OS、グーグル独走、移動データ、次世代車で収益源 車各社の依存高まる」は、自動車の頭脳にあたる基本ソフト(OS)の分野で、米グーグルの寡占が強まってきた。2024年のシェアは約7割を占め、15年に比べ約2倍となったことがわかった。グーグルは車の移動データを大量に集めやすくなる。自動運転の普及によって生まれる車向けサービスを巡る競争で、テクノロジー企業が優位に立ち、車メーカーが劣勢に回る可能性があると伝える。

 

なるほど、Googleの優位性は、生成AIエージェントが出現しようとも崩れそうもなさそうだ。

Googleは、各国の規制当局の厳しい監視も受けており、今週、英国の規制当局がGoogleのオンライン検索における支配力について調査を開始したのも頷ける。

(編集人)

1月13日 

1. グーグルクラウド、ドライバーのAI会話を可能にする

2. 米司法省、AMEX の CWT 買収をブロックへ

3. ホテル幹部たち、市場迅速対応とデータの役割を語る

4. ポイントは何か? 旅行のロイヤルティ獲得新機会の発見         閲覧第5位

1月14日

5. 旅行のパーソナリゼーションと運用効率のためのエンジニアリングAI

6. 2025年における、注目すべき10の旅行インサイト           閲覧第6位

7. Juniper Group、InteRES 買収で旅行技術ロールアップ継続

8. CEO STOPLIGHT: Casago CEO Steve Schwab            閲覧第2位

1月15日 

9. Paxport、PnrGo 投資で旅客データ機能にアクセス

10. 英規制当局、グーグルの検索席巻を調査

11. Mondee、Nasdaq 上場落ち後の将来計画

12. インド旅行セクター、ブーム到来か?                 閲覧第1位

1月16日

13. Superlogic、フォーカスライト会議2024 Launchピッチ

14. Purple Elephant Ventures、アフリカ旅行テック構築に450万ドル調達

15. ホテルは、AIの影響が今年見られると信じている

16. AIに直面した旅行販売エキスパートたち、グーグル優位性語る      閲覧第4位

1月17日

17. フォーカスワイヤー週間旅行テック記事まとめ

18. マリオット、AmexGBT、MMT 技術者たち、旅行AIの潜在力語る

19. B2Bホテルプラットフォーム HBX Group $7.25億 上場

20. 迫りつつある 米TIKTOK 禁止、旅行ブランドへの影響は?        閲覧第3位

​1月6日の週の編集人コメント

 

今週は、生成AIの旅行への応用に関する4つの記事が、読み応えがある。

 

2. Wall Street Talk:オンライン旅行代理店のためのAIの機会」は、生成AIの旅行への活用で、最も恩恵を受けるのは "BIG" だと指摘する。

大きなプレイヤーたちは、生成AIによって、おそらく誰よりもコストを削減し、生産プロセスを合理化する。そして活用できるデータ量のおかげで、収益増も可能にすると言っている。

 

3. AIエージェント、中抜きでなくてスーパーチャージOTAs」は、AIエージェントの台頭により、旅行流通が民主化されOTAが中抜きされて、サプライヤー直販の黄金時代が到来するという期待が高まっているが、実際には既存の市場構造が強化される可能性が高いと言う。

AIエージェントの普及がOTAの力を削ぐどころか、むしろその支配力を強化する可能性があると言うのだ。

 

9. デルタ、デジタル・アシスタントで未来を垣間見る」は、デルタ航空が、世界最大のテクノロジー見本市CESで、“Delta Concierge” のAIエージェント(デジタル・アシスタント)計画を発表したと伝える。シームレスでパーソナルな旅行体験を提供するという。ライドシェアーの Uber や、エアタクシーの Joby とも提携して、マルチモーダルで “コネクテッドトラベル” を提供する計画だ。

 

デルタは、NDCの導入に際しても、他のメジャーとは違って規模の大きなオムニチャネル戦略を執っており、GDSサーチャージは導入せず、一部運賃のGD非表示も行なっていない。NDCを使って、コスト削減よりもサービス多様化に標準を当てている戦略だ。今回のDelta Conciergeも、この戦略と付合する。Delta Conciergeを改革すると言っても、直販を最優先することでもなさそうだ。

 

5. 旅行新興企業投資の新時代」は、旅行のスタートアップたちが、過去2年間の劇的な資金不足を乗り切って、回復するのが間近に迫っているという。そして、生成AIの自律型エージェントが、旅行予約ファンネル全体に革命を起こす準備を整えているという。

 

最初の2つの記事は、「2」ではBIGがさらにBIGになる、「3」ではOTAの支配力がさらに強化されるという。インカンバント(既存企業)有利説である。

後の2つの記事は、「9」のデルタとデジタルアシスタント計画と、「5」のスタートアップ投資の新時代は、AIの恩恵を受けるのは、前者の2つの記事とは正反対に、サプライヤーとスタートアップたちだと言っているように思える。

前者と後者が、異なる展望を述べているようで興味深い。

(編集人)

1月6日

1. KATANOX - LAUNCH PITCH AT THE PHOCUSWRIGHT CONFERENCE 2024

2. Wall Street Talk:オンライン旅行代理店のためのAIの機会

3. AIエージェント、中抜きでなくてスーパーチャージOTAs         閲覧第1位

1月7日

4. Hot 25 Travel Startups for 2025: Mindtrip

5. 旅行新興企業投資の新時代

6. プライスラインB. Keller、OTA進化とパッケジング成長かたる

7. Mews、Clarity 買収でAPACと英国市場プレゼンス強化

8. 旅行ベテラン達、メガディール可能性、AI疲労、技術的欠陥 話合う     閲覧第3位

1月8日

9. デルタ、デジタルアシスタントで未来を垣間見る             閲覧第2位

10. AWS, テックで顧客中心旅行を促進

11. 地上輸送の専門家たち、コネクテッドトラベルの課題に立向う      閲覧第5位

1月9日

12. 米国空港、生体認証開発ペース促進

13. AERTICKET、SERVIVUELO 買収でスペイン市場拡大

14. 旅行電子IDコンセプト充実、専門家たちがその課題を語る        閲覧第6位

1月10日

目次

15. LOGITIX - LAUNCH PITCH AT THE PHOCUSWRIGHT CONFERENCE 2024

16. PhocusWire の今週の旅行テック記事 FCM, FAYE AND NIUM

17. 旅行ブランがソーシャルメディアで先行する方法             閲覧第6位

18. トリアド、Perplexity 提携で旅行計改善                閲覧第4位

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この「業界研究 世界の旅行産業」は、フォーカスライトJapanが、旅行流通(Travel Distribution = TD)に関する世界のニュースを集めているサイトです。

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